@article{oai:jissen.repo.nii.ac.jp:00002282, author = {吉田, 雅彦}, journal = {実践女子大学人間社会学部紀要, Jissen Women's University Studies of Humanities and Social Sciences}, month = {Mar}, note = {2019 年の高校卒業者105.6 万人のうち、23.1%あまりが、大学の文系学部に進学している。文系学部におけるキャリア教育に係る課題は、第一に、文系学部を選択した学生は、高校1 年生の文系選択によって自分が職業選択に結びつきにくい進路を選択したという自覚が伴なわず、キャリア・デザインが不十分なままに高校時代を過ごし、大学の文系学部に進学し、準備がないまま就職活動時期を迎え、社会に出てリアリティショックに直面する者が多いと考えられるという学生の課題、第二に、日本の戦後の高等教育機関は、東京高等商業学校、神戸高等商業学校など世間的な評価が大学に劣らず高かった農工商の旧制実業専門学校が廃止され、職業選択に結びつきにくい「大学」だけになったこと、および、その帰結として、大学内で「研究機関である大学は就職支援やキャリア教育を行う場ではない」という考え方が現場の教員で有力で、それは将来も変わらないと考えられるという大学の課題、第三に、2000 年ころの世界的な経済社会の変化による企業間の競争激化や社員の定着率の低下・雇用の流動化によって、企業の新入社員教育や現場での若手教育が弱くなっており、社会に出るまでのキャリア・デザインの不十分さを補う機会が減少しているという企業・経済社会の課題が挙げられる。  高校で文系、大学の文系学部を選択した若者のキャリアに係る課題に焦点を当て、小学校から大学までの教育関係者や経済社会の関係者が関わって、全体最適の視座からキャリア教育の内容を吟味して不断の見直しを行うとともに、その意義を現場の教員や生徒・学生が共有して、必要な体制を組んで対策を講ずる必要があると考えられる。}, pages = {19--37}, title = {大学の文系学部における キャリア教育の課題と対策}, volume = {17}, year = {2021} }