@article{oai:jissen.repo.nii.ac.jp:00002283, author = {齋藤, 順一}, journal = {実践女子大学人間社会学部紀要, Jissen Women's University Studies of Humanities and Social Sciences}, month = {Mar}, note = {我が国において、うつ病に対する認知行動療法(cognitive behavioral therapy; CBT)は治療の選択肢の一つとして推奨されているが、人的・物理的に高コストであることが問題となり、実施率は低い。この問題を解決するため、コンピュータ・ベースやWeb ベースでの認知行動療法(computerized cognitive behavior therapy; CCBT)が期待されており、近年では、スマートフォンを用いたCCBT が注目されている。しかしながら、CCBT は、利用者のドロップアウトが多いことや、長期的に効果が持続しないことなどが指摘されている。うつ病に対するCCBT を発展させていくためには、うつ病に対するCBT の構成要素(有効成分)を理解することが役立つと考えられる。そこで、本稿では、うつ病に対するCBT の構成要素を検討している研究を紹介し、それらの知見を整理することで、うつ病に対するスマートフォンを用いたCCBT の展望について述べることを目的とした。  CBT の技法に関わる要素では、行動活性化、感動調節スキル(マインドフルネスを含む)が重要な構成要素であることが示された。一方、CBT の技法以外の要素が、重要な構成要素であることが示され、うつ病に対するスマートフォンを用いたCCBT においても、これらの要素を組み入れる必要があることが示唆された。具体的な方法として、チャットボットの利用などが考えられた。最後に、経験豊富なCBT 実践家や研究者が開発に関わることで、エビデンスに基づく包括的なCBT のスマートフォンアプリを開発していくことの必要性が述べられた。}, pages = {39--47}, title = {うつ病に対するスマートフォンを用いた 認知行動療法の展望 ―認知行動療法の構成要素に基づく検討―}, volume = {17}, year = {2021} }